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記事一覧

東日本大震災10年目の3月11日に

 京都大学こころの未来研究センターに鎌田東二先生がいらしたころに、モノ学・感覚価値研究会アート分科会が実施した一般公募型連携研究プロジェクトの発表用ポスターをあらためて公開します。 2012年度〜15年度までの4年間、モノ学・感覚価値研究会に係わった作家や研究者が、それぞれの問題意識をもって震災と向かい合った記録です。研究テーマは、「被災地のこころときずなの再生に芸術実戦が果たしうる役割を検証する基盤研...

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第18回 広島国際アニメーションフェスティバル 広報インタビュー

広島国際アニメーションフェスティバルがある年は、「to you」誌の表紙に広報インタビューが掲載されます。「to you」は広島市民向けに発行されている冊子で「広島の文化活動を応援するイベントまるごとマガジン・文化情報マガジン」という位置づけです。今年は、私がインタビュイーを努めさせていただき、4月末には入稿を終え表紙の版下も出来ていましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で映画祭が縮小開催となり、「to you...

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村から都市へ、再び? メタ・データから見た現実社会と仮想空間のアナロジー、そしてアーティストの取り組み

2018年4月にソウルで開催されたMETA-DATA the hidden meanng and the image flowで発表した内容をもとに書いたものです。韓国国際美術教育学会(KoSEA)の論文サイトに韓国語訳が掲載されました。1.「メタ・データ」という概念 メタ・データという言葉の意味を辞書で調べると、『データの意味について記述したデータ』(三省堂:大辞林)という説明が出て来ます。さらに詳しく知るために百科事典で調べると『データに関する諸情...

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教育を受ける権利の昔と今

 小中高と学校教育を受け、さらにいま大学に進学した皆さんは教育を受けるプロと言えるでしょう。そうした皆さんの誰もが自分が受けてきた教育について感想や意見を語れることと思います。実際に私も学生から彼女たちが受けてきた教育について話しを聞く機会があり、教師としてとても勉強になります。だだ少し残念なのは、教育に対して主体的に係わろうとした人が少ない点です。教育は親や社会から与えてもらうもの(あるいは強制...

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高等教育機関における アニメーション教育2 日本のアニメーション映画の発展と教育

2.日本のアニメーション映画の発展と教育 2-1.黎明期のアニメーション映画と教育 リュミエール兄弟(Auguste Lumière & Louis Lumière)がパリのグラン・カフェの地階にあったサロン・ナンディアンで映画の一般興行を開始したのが1895年。それから11年後の1906年にフランスのブラックトン(James Stuart Blackton (1875-1941)が世界初のアニメーション映画『愉快な百面相(Humorous Phases of Funny Faces)』を公開。続いて、...

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高等教育機関における アニメーション教育1 アニメーションの特徴

1.アニメーションの特徴 1-1. アニメーションとは何か アニメーションという言葉は、すでに一般的・社会的な通念を獲得して日本社会に定着している。そして、しばしばアニメ(註1)とも呼ばれ近年ではAnimeとしてMangaと共に国際語にもなっている。この章ではアニメーション教育の本質に迫るために、一般通念を尊重しつつもそれにとらわれることなく専門的・学術的な観点からアニメーションとは何か(註2)を整理してみる。 ...

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导演迈克尔·度德威特先生[红海龟]

大学院修了生の黄さんが、『レッドタートル』の応援文を中文に翻訳してくれました。昨天看到老师这篇推荐文后产生了想翻译的念头。我日语不是很好,中文写作能力也很捉急,但是大概的意思应该可以被表达出来吧。[红海龟]我之前也想去看,但是上映时间对于我来说真的太早了!昨天看了老师写的文章又勾起了我想去看的兴趣,一查movix的上映时间表,还剩两天了!25号早上是最后一场的样子!明天搬完家好好睡一觉25号早上一定早去去...

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マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット『レッドタートル』を観た方が良い理由

『レッドタートル』に余りお客さんが入っていないようなので応援します。観に行った方がよい理由です。1.監督の感性が素晴らしい 監督のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットさんが日本のアニメーションファンに広く知られるようになったのは、彼の短編作品『岸辺のふたり(Father and daughter)』(2000)が第9回広島国際アニメーションフェスティバル(2002)のコンペティション部門で上映されたのが切っ掛けです。私も上映会...

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京都大学こころの未来研究センター連携研究プロジェクト 9月度調査報告

■はじめに これは、京都大学こころの未来研究センターの一般公募連携研究プロジェクト「被災地のこころときずなの再生に芸術実践が果たしうる役割を検証する基盤研究IV」で行った活動の報告です。 このプロジェクトは、鎌田東二先生に受け入れ教員になっていただき、2012年度から続けているもので今年で4年目になります。今年は、津波で流された石峰山・石神社・葉山神社(雄勝)の社殿が再建された記念すべき年です。新しい社殿が...

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アニメーションのツボ:キャラクターデザイン

京都造形芸術大学通信教育部には、2003年から2013年までアニメーションコースがありました。アニメーションのツボは、通信教育部が発行している学習補助教材『雲母』に連載した記事で、アニメーションを勉強している学生さん向けに制作のヒントを紹介したシリーズです。1.はじめに 今月は、キャラクターデザインのツボです。 ところで、皆さんはキャラクター(Character)という言葉に「文字」という意味があるのをご存じでし...

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プロフィール

大西宏志 / Hiroshi ONISHI

Author:大西宏志 / Hiroshi ONISHI
大西宏志

1965年生まれ。映像作家。京都芸術大学(旧名称:京都造形芸術大学)情報デザイン学科教授。映像プロダクション、CGプロダクションのディレクターを経て2002年より現職。ASIFA-JAPAN(国際アニメーションフィルム協会日本支部)理事、比較文明学会会員、モノ学・感覚価値研究会アート分科メンバー。
www.onihiro.net

ONISHI Hiroshi

Born in 1965. Intermedia Artist. Currently a professor at Department of Design, Kyoto University of Art and Design. Took the position of image production and CG production director in 2002 until now. A member of ASIFA-JAPAN (Association Internationale du Film d’Animation - Japanese branch) and MONO-sophy (monogaku) /Sense-Value Study Group.
www.onihiro.net

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